単語テストには受かるのに会話では使えない、という種類の「単語の知識」があります。deal が「取引」だと知っている。でも取引は make するものだと知らないし、a big deal が取引とは無関係なことも、deal with が独立した動詞であることも知らない。単語は学んだ。単語がどう生きているかは学んでいない。
処方箋は、単語を出てきた文の中で学ぶことです。これを体系的にやる学習者は「センテンスマイニング(例文採集)」と呼びます。
単語リストが取りこぼすもの
一語対一語の訳のペアが捉えているのは、ネイティブがその単語について知っていることのおそらく3分の1です。
- 文法。 後ろにどの前置詞が来るか、目的語を取るか、文の中でどんな形になるか。
- 相棒。 いつも一緒に現れる単語。heavy rain であって strong rain ではない、make a decision であって do a decision ではない。
- レジスター。 友人へのメッセージ向きか、仕事のメール向きか、小説向きか。
- 句の中での音。 他の単語に囲まれたときにだけ起こる、強勢や音の弱化。
どれもリストには載りません。そして、そのすべてが一つの良い例文には入っています。
例文採集
やり方は簡単です。読んだり聞いたりして、覚える価値のある単語や表現に出会ったら、単語を保存しない。その文、あるいは節を、目標の単語を中に含んだまま保存する。その文がカードになります。表は単語をハイライトした文、裏は意味と、できれば音声。
うまくいくためのルール:
- 一文に未知は一つ。 新しい単語が三つある文はパズルであってカードではない。目標語以外は理解できる文を選ぶ。
- 自分が言いそうな文を優先する。 詩を学ぶために語学をしているのでなければ、「請求書の期限は金曜です」は詩の一行に勝つ。
- 短く保つ。 6〜12語。文脈には十分で、思い出すには短い。
- 本物の出どころから取る。 読んだテキスト、映画のセリフ、パートナーが言ったこと。出会ったことを覚えている文には、記憶のフックがすでについている。
- 復習のときは声に出す。 文は発音ドリルでもある。
なぜ効くのか:記憶は物語が好き
記憶の認知研究は一貫して、構造と意味のある情報は孤立した事実より保持されやすいこと、そして復習時の手がかりが学習時の状況に似ているほど想起しやすいことを示しています。文はその両方を供給します。小さな出来事だから構造があり、必要になるときその単語はリストではなく文の中に現れるから手がかりが一致する。キーワード記憶術などの技法が効くのも同じ理由で、裸の単語に住む場面を与えるのです。
実用上の効果は自分の使い方で測れます。文で覚えた単語は文法つきで出てくるので「単語は合っているのに構文が違う」誤りが減り、句がひとまとまりで取り出されるので出てくるのが速い。
LinguaPair はこれをあなたの代わりにやる
アプリは、避けられるかぎり裸の単語を見せません。
- 会話から拾った単語は、そのセリフを保つ。 翻訳機があなたとパートナーの発言から単語を拾うと、カードには出てきた文がつきます。あなた自身の言葉が例文です。
- リーディングや映画の単語は、その文を保つ。 テキストの単語で「学ぶ」をタップすると、カードには文、訳、発音記号、ナレーターの発音がつきます。
- コースの語彙は文と対話で教えられ、レッスン前に暗記するリストにはなりません。
- 復習では文脈が表示されるので、一回一回の反復は、訳語の一瞬の点滅ではなく、出会った文の短い再読になります。
文を採集し、声に出して復習する。単語は、その暮らしごとやってきます。
