最高の語学アプリというものはありません。あるのは、ある目的、あるレベル、ある晩にとって最高のアプリです。役に立つ問いは「ランキングの一位はどれか」ではなく「何を任せたいか」。ゼロから教えてほしいのか、覚えるのを助けてほしいのか、話す場がほしいのか、分かる本物の素材がほしいのか。たいていのアプリは、そのうち一つが得意です。そして実際に話せるようになる人の多くは、役割の違う二本を、毎週乗り換えずに何か月も使い続けています。
要点
- 語学アプリは六種類に分けられます。講座、間隔反復の単語カード、人との会話、AI との会話、ゲーム、読む・聞くアプリ。どれも一つのことに強く、ほかのことには弱いものです。
- まず目的とレベルで選び、そのあとで話す練習、復習、料金、オフライン、続ける仕組みを確かめます。
- 役割の違う二本は、同じことをする五本に勝ります。判断する前に、その組み合わせに一か月あげてください。
語学アプリの六つの種類
| 種類 | 得意なこと | 苦手なこと | よくある料金の形 |
|---|---|---|---|
| レベル別の講座 | ゼロからの道筋、順序立った文法 | 本物の会話、講座の外の素材 | 初級は無料、その先はサブスク |
| 単語カードと間隔反復 | 単語を何か月も覚えておく | 文の中で使う、文法 | 無料のことが多い |
| 人との会話 | 生の会話、なまり、文化 | 体系がなく、相手しだい | 言語交換は無料、講師はレッスンごと |
| AI との会話 | いつでも根気よく練習できる | 自然さ、丁寧さの度合い、自分の誤りの確認 | サブスク |
| ゲームと短いドリル | 毎日の短い習慣、やる気 | 深さ。タップは話すことではない | 広告つき無料かサブスク |
| 読む・聞くアプリ | レベルに合う本物の素材、文脈の中の単語 | 自分で言うこと。分かる量が話せる量を上回る | 無料かサブスク |
翻訳アプリと辞書は道具であって、講座ではありません。ソウルの食堂では夕食を救ってくれますが、学習計画にはなりません。
インストールの前に確かめたいこと
何のための言語ですか。 「秋の台湾旅行で困らない」なら決まり文句と聞き取り。「英語での面接」なら話す力と仕事の語彙。「恋人の両親と話す」なら会話と礼儀。「B2 に受かる」なら文法とたくさんの読書。目的を一行で書けば、選択は半分終わっています。
今のレベルは。そしてアプリはその先まであるか。 最初の一か月はすばらしく、その後は中身が薄くなるアプリも少なくありません。最初の課が楽しいかだけでなく、B1、B2 まで内容があるかを見てください。自分のレベルが分からなければ、CEFR のレベルが表示の読み方を教えてくれます。
声に出させてくれるか。 単語の札を並べるのではなく、声に出すこと。マイクを使う課題があるか、人と話せる場があるか、あるいは両方かを確かめてください。
単語を呼び戻してくれるか。 復習がなければ、どの単語も一度会って忘れるだけです。必要なのは間隔反復、つまり忘れかけたちょうどそのときに単語が戻ってくるしくみです。詳しくは間隔反復の記事にあります。
無料なのは、正確には何か。 初級だけが無料、一日に数分、保存できる単語数に上限、あるいは広告つきで全部。どれもごまかしではありませんが、どれに同意しているかは知っておくべきです。無料体験があるなら、始めた日に終了日をカレンダーに書いておきましょう。
オフラインで動くか。 電車や飛行機で学ぶなら、通信なしで課と復習ができ、あとで同期されるかを確かめてください。
明日また開く理由はあるか。 連続記録、リマインダー、リーグ、そして休んだら気づいてくれる人。続ける仕組みはおまけではなく、よい方法を習慣に変えるものです。ただ、ごほうびがアプリを開いたことではなく、学んだことに出ているかは見ておきましょう。
一人で学ぶか、だれかと学ぶか。 恋人や友人、子どもが一緒に学ぶなら、お互いの進み具合が見えて一緒に練習できるアプリのほうが、少しだけ優れた一人用の講座より価値があります。
十分でできるチェックリスト
- 目的と今のレベルを一行で書く。
- 講座のマップかカリキュラムを開き、どこまで続くか見る。
- 一課やってみて、自分で文を作った回数と、選んだだけの回数を数える。
- 復習を探す。あるか、自動で予定されるか。
- 無料プランの中身を数字で読む。
- 機内モードにして、何が動くか確かめる。
- 表示言語を確かめる。説明は日本語であるべきです。
- 明日も開きたいか、正直に自分に聞く。
二本の組み合わせ方
うまくいくのは、役割の違うアプリ同士の組み合わせです。
- 講座と会話。 講座が骨組みをくれ、人が理由をくれます。話せる人をいちばん多く生む組み合わせです。相手の見つけ方と時間の使い方は言語交換にまとめました。
- 講座と単語カード。 講座に独自の復習がない場合だけ。同じ単語に二つの復習システムは二重の手間です。
- 読み物と単語カード。 中級の定番です。本物の文章を読み、残したい単語を保存して復習します。
- 講座と AI。 好きなときにできるリハーサルですが、AI で言語を学ぶで書いた注意つきです。人に言うつもりの文は必ず確かめてください。
一本を主役にして、計画と時間の大半をそこに置きます。二本目は、一本目で学んだことを使うためのものです。
よくある失敗
- ランキングや広告で選ぶ。 一覧はあなたの目的を知りません。
- アプリを集める。 十分ずつ五本は、五つの始まりがあって中盤がありません。
- 連続記録を進歩と取り違える。 同じ A1 のドリルを百日続けても、それは記録であってレベルではありません。
- タップだけで終わる。 今週一度も文を声に出していないなら、そのアプリは聞いて分かることを教えていて、話すことは教えていません。
- 初日に一年分払う。 まず二週間、無料の部分を使ってください。それでも開いているなら、そこで初めて検討する価値があります。
- 最初の停滞で乗り換える。 二か月目あたりはどんな方法も遅く感じます。新しいアプリが元に戻すのは高揚感で、停滞ではありません。
LinguaPair の位置づけ
LinguaPair は、講座、単語帳、通訳をそろえた、二人で一緒に学ぶためのアプリです。多くはお互いの言語を学ぶカップルが使っています。具体的には次のとおりです。
十の言語に、A0 から C2 までの体系的な講座があります。あらかじめ書かれて確認された内容で、説明は表示言語、音声と発音の課題つき、どの講座もその言語の文字から始まります。A0 と A1 はどの講座でも無料、A2 以降とボーナス課は Premium です。以前に学んだことがあれば、無料のレベルテストが合う課に案内します。課、読み物、会話で出会った単語は一つの間隔反復トレーナーに入り、無料プランでは自分の単語を百語まで、Premium では無制限です。ライブ通訳は、二人がそれぞれの言語で話すのを一台でも二台でも助け、無料で一日十分、Premium で無制限です。読み物には朗読がつき、無料プランでは週に一本、Premium では毎日新しい一本が届きます。映画とドラマ、そして相手やボットの Robo とのリアルタイムのゲームは Premium です。一度開いた課と復習は通信なしで使え、あとで同期されます。通訳とゲームには接続が必要です。
中心にあるのは二人であることです。お互いの連続記録と進み具合が見え、二人で週ごとのリーグのポイントを積み、Premium は一人が登録すれば二人とも使えます。一人でも使えますが、二人で使うアプリを探しているなら、恋人の言語を学ぶとプランと制限から始めてください。
LinguaPair ではないもの。講師を探すマーケットでも、おしゃべり用の AI チャットでもありません。知らない人と話す練習には、言語交換を組み合わせてください。
