レベルと目標

CEFRのレベル早わかり:A1からC2までが実際に意味すること

各レベルで実際に何ができるのか、一段上がるのに何時間かかるのか、自分の位置を当てずに知る三つの方法。

講座も求人も検定も、同じ六つの記号で話します。A1、A2、B1、B2、C1、C2。出どころはヨーロッパ言語共通参照枠で、その本当に優れた発想は、レベルを文法の一覧ではなく「その言語で何ができるか」の記述にしたことです。

要点

  • 六つは三組です。基礎段階(A1・A2)、自立段階(B1・B2)、熟達段階(C1・C2)。定義は学んだ内容ではなく、できることで与えられます。
  • 一段はおよそ150から300時間の実作業です。段は上へ行くほど長くなり、B2からC1がいちばん長い区間です。
  • 自分の位置は十分で見当がつきます。それが大事なのは、次に何を読み何を聞くかが決まるからです。

六つのレベルをふつうの言葉で

レベルできること体感
A1自己紹介し、住まい・知人・持ち物について簡単に問答するゆっくり繰り返してもらえれば通じる生存用の文
A2買い物、道案内、注文など日常の用を足し、身の上を簡単に話す用事は済むが、会話にはならない
B1旅先を切り抜け、経験や予定を語り、意見を短く説明する言語が実際に役に立つ最初の段
B2母語話者同士の会話についていき、立場を主張し、辞書なしで記事を読む慣れた話題では頭の中の翻訳が止まる
C1仕事や学業をその言語で行い、含みや長文を理解する定期的に邪魔をするのは語彙だけ
C2ほぼすべてを理解し、ニュアンスや冗談まで正確に表現する残る差は言語ではなく文化

表で気づいてほしいことが二つあります。A1とA2は多くの人の想像より短く、B1こそ言語が役に立ちはじめる段です。旅が身ぶりの連続でなくなるのがここです。そしてC2は「母語話者並み」ではありません。学校教育を受けていない母語話者はC2の試験に受かりませんし、C2の人でもよその国の子ども時代の冗談は取りこぼします。

一段に何時間かかるか

参照枠そのものは時間を示しません。以下の数字は語学学校が公表する学習時間の目安で、一時間の学習とは実作業であって背後で動画が流れている時間ではない、という前提です。

ここからここまで目安の学習時間
ゼロA170から100
A1A2100から150
A2B1150から200
B1B2200から250
B2C1250から350
C1C2300以上

遠い言語なら掛け算してください。米国務省の語学研修所の見積もりでは、英語話者がスペイン語やフランス語で職務遂行レベルに届くまで約600から750授業時間、日本語・韓国語・中国語・アラビア語では約2,200時間です。レベルは同じでも、時間は同じではありません。詳しくは言語を習得するのにどれくらいかかるかで扱っています。

実際にどこで止まるか

A2で止まる人はほとんどいません。名高い壁はB1からB2で、それには構造的な理由があります。B1までは練習できる場面の集合ですが、その先は言語全体だからです。同じ時間をかけても目に見える飛躍が出なくなり、はるかに広い面にうすく散らばった前進に変わります。これが中級の停滞で、抜けるには初級教材を足すのではなく、入力を狭く深くし、自分で産み出す量を増やします。

自分のレベルを知る三つの方法

  1. 記述を読んで正直になる。 「見ればわかるか」ではなく「火曜日の夜、疲れていて、初対面の相手にできるか」。正直に名乗れない最初の項目が、あなたの天井です。
  2. 短い適応型テストを受ける。 答えに応じて難度が動く二十から三十問で、誤差一レベル以内に収まります。それで十分です。レベルテストはA1からC2まで、十分ほどで終わります。
  3. 本物の文章を一ページ開く。 自分のレベルなら百語に一つか二つ知らない語が出る程度です。五つ出るなら上すぎます。podcastや本を「今」と「あとで」に仕分ける良い方法でもあります。

検定の資格は四つめの方法で、雇用主が受け取るのはそれだけですが、答えている問いが別物です。今月何を勉強するか決めるには、十分版で足ります。

レベルでないもの

積み上げる点数ではありません。等間隔でもありません。語彙量そのものでもありませんが、語彙はよく連動します。B1でおよそ2,500語族、B2でおよそ5,000語族というのがよく使われる目安です。そして一つの数でもありません。多くの学習者は読解が発話より一段上で、それで構いません。両方を書き留めてください。

LinguaPair では

どのコースも文字を扱うA0からC2までで、アプリのレベル表示は参照枠のものです。B1と書かれた課は章番号ではなく、上の記述を狙っています。プレースメントテストは二十から三十問の適応式で、まだ身についていない最初の課に置いてくれます。学校で少しかじった言語のせいで「こんにちは」から始め直す必要はありません。A0とA1はどのコースでも無料で、初心者がその言語と合うかどうかを見極めるのはまさにこの区間です。二人のレベルが違っても前提のうちで、コースもレベルも一日の目標も別々に持てます。連続記録とリーグは共通です。