選択が重く見えるのは、取り返しがつかないように見えるからです。実際にはそうではありません。合わない言語を選んでも二か月あれば分かりますし、二か月は安い実験です。それでも三か月目が来やすくなる選び方はあります。そして多くの記事が勧めるやり方とは違います。あの手の一覧は話者人口で順位をつけますが、火曜の夜にあなたを布団から出す力だけは、そこに一切含まれていません。
要点
- 決めるのは三つの力です。望み、役立ち、難しさ。並んだときは望みが勝ちます。目新しさが消えたあとも働くのはそれだけだからです。
- 難しさとは、ほぼ「すでに知っている言語からの距離」です。測ることもでき、英語話者の場合でおよそ600時間から2,200時間の幅があります。
- 人、場所、あるいはすでに好きな作品群のために選んでください。「役に立つから」は、火曜の夜に負ける理屈です。
三つの力
望み。 読みたいもの、見たいもの、歌いたいもの、だれかに言いたいこと。感傷ではなく燃料です。だれにでも何も伸びない一か月が来ますし、そのとき残るのは「やりたい」だけです。
役立ち。 相手の家族、売り込む市場、住む国、翻訳を通さずに読みたい文学。具体的なとき役立ちは強く、一般的なときは無力です。
難しさ。 すでに話す言語からどれだけ遠いか。必要な時間を決めるのはこれです。難しさは「できるか」ではなく「どれだけかかるか」だけを決めるので、居場所は決断ではなく計画の中です。
役立ちが同点なら、失敗しても楽しいほうを取ってください。
難しさはどう測られているか
いちばんよく引かれる数字は米国務省の語学研修所のものです。外交官を全日制で訓練し、職務遂行レベルに届くまでの時間を公表しています。英語話者の場合、近い言語はおよそ600から750授業時間、日本語・韓国語・中国語・アラビア語はおよそ2,200時間です。差を作るのは三つ。異なる文字、母語にない文法範疇、そして語根を共有しない語彙です。
| 言語 | 英語話者の目安 | 難しいところ | 思ったより楽なところ |
|---|---|---|---|
| スペイン語 | 約600から750 | 接続法、二つの過去、話す速さ | 綴りどおりに読める、語彙の半分は見覚えがある |
| フランス語 | 約600から750 | 聞き取り。綴りと音が離れ、リエゾンがある | 共有語彙が膨大、語順は素直 |
| 英語 | 母語による | 綴り、句動詞、強勢 | 格も性もなく、無料の素材が無限 |
| ベトナム語 | 約1,100 | 六つの声調、対になる母音 | ラテン文字、活用も複数形も格もない |
| ロシア語 | 約1,100 | 六つの格、動詞の体、移動する強勢 | キリル文字は一週間、綴りは規則的、冠詞がない |
| 日本語 | 約2,200 | 漢字、敬語の段、語順 | 発音は単純、仮名は二週間で読める |
| 韓国語 | 約2,200 | 敬語、助詞、語尾 | ハングルは数時間、文法は非常に規則的 |
表に二つ注釈を。時間は全日制の集中学習を前提としていて、夜の細切れにきれいに割れるものではありません。比率として使い、約束として読まないでください。そして初心者がいちばん恐れる文字は、高くつく部分ではありません。新しい文字に二週間、文法には二年です。
長持ちする理由
- 人のために。 相手、その両親、通訳なしで話したい友人。練習が生活に組み込まれるので、いちばん強い理由です。
- 実際に行く場所のために。 「いつか行ってみたい」ではなく、行く国、住むつもりの国。
- 作品群のために。 文学、映画、音楽、研究分野。どの水準でも尽きない素材があります。
- 仕事のために、具体的なときだけ。 名前のある市場、名前のある顧客、名前のある役職。「キャリアに良い」一般論は理由になりません。
選ぶ基準にしないほうがいいもの
話者人口。あなたがその一人に出会うかどうかは何も語りません。威信。六週目には尽きます。「いちばん簡単」。望んでいなかった言語が、少し早く手に入るだけです。そして三か月で話せるという約束。守れない期限を自分の失敗として引き受けることになります。正直な計算はどれくらいかかるかにあります。
二週間の試乗
最終候補それぞれに、一日十五分で二週間を与えてください。文字、最初の五十語、本当に言える十文。試しているのは適性ではなく引力です。行列に並んでいるとき、どちらを考えていますか。どの文字を書くのが楽しかったですか。試乗で退屈な言語が、五か月目に面白くなることはありません。
LinguaPair では
七つの言語はどれもコースで、どの組み合わせでも選べます。つまり試乗は無料で、乗り換えも無料です。A0とA1はどのコースでも無料で、上に書いた五十語と十文よりずっと多く入っています。どのコースもその言語の文字から始まるので、キリル文字、ハングル、仮名、ベトナム語の声調記号は前提ではなく最初の段です。以前に学んだことがあればレベルテストが位置を決めてくれますし、二人で選ぶなら、互いの言語を同時に学ぶ場合も想定されています。二つのコースと、ひとつの共有の連続記録です。
