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外国人の恋人が両親にあいさつに来るとき:教えたい日本語30フレーズと、あなたにできること

外国人の恋人に教えたい日本語のあいさつ30フレーズ。両親と恋人の事前準備、当日の通訳のコツ、文化の橋渡しをまとめました。

外国人の恋人を初めて実家に連れていく日、いちばん忙しいのは実はあなたです。恋人は緊張し、両親はどう接すればいいのか分からず遠慮がちで、その間で言葉を訳すのも、空気を読むのもあなたの役目になるからです。幸い、恋人が日本語のあいさつをいくつかきちんと言えるだけで、第一印象は大きく変わります。両親が覚えているのは文法の正しさではなく、「日本語であいさつしようとしてくれた」という事実です。

この記事では、恋人に教えたい三十のフレーズと、両親と恋人をそれぞれどう準備させるか、当日なにをどう訳せばいいかをまとめました。

ポイント

  • 恋人に必要なのは、丁寧な日本語のフレーズ十個ほどです。三十個すべてを覚えさせるより、自分の家族に合うものを一緒に選びましょう。
  • 両親にも準備が必要です。ゆっくり、短く、標準語で話してほしいと事前にお願いし、遠回しな言い方が外国人には伝わりにくいことも伝えておきましょう。
  • あなたは通訳であり、文化の解説者でもあります。言葉をそのまま訳すより、言葉に込められた意図を訳しましょう。

恋人に教えたい30フレーズ

日本語を学ぶ人は、ふつう「です・ます」から覚えます。「申します」「いたします」のような謙譲語は、別に練習してもらう必要があります。フレーズごとに「いつ使うか」を一緒に教えると、ずっと早く身につきます。○○には名前や言葉を入れてください。

最初のあいさつ

フレーズ使う場面教えるポイント
はじめまして。玄関で、お辞儀とともに初対面のときだけ使う言葉だと伝える
○○と申します。自己紹介「です」より一段丁寧な言い方
お邪魔します。家に上がるとき直訳すると妙に聞こえるので、場面ごと覚えてもらう
本日はお招きいただき、ありがとうございます。席に着く前長ければ「今日はありがとうございます」でも十分
お会いできてうれしいです。自己紹介のあと笑顔と一緒に言えれば満点
よろしくお願いいたします。あいさつの締め訳せない言葉なので、使う瞬間で覚えてもらう

丁寧な言い方とお願い

フレーズ使う場面教えるポイント
ほんの気持ちですが、皆さんで召し上がってください。手土産を渡すとき紙袋から出して、両手で、正面を相手に向けて
失礼します。部屋に入る、座る、立つときその日いちばん使う言葉
どうぞおかまいなく。お茶を出されたとき断りではなく気づかいの言葉だと説明する
日本語はまだ勉強中です。会話が速くなったとき先に言っておくと、両親もゆっくり話してくれる
もう少しゆっくり話していただけますか。聞き取れないとき「話してください」より柔らかい形で
すみません、もう一度お願いできますか。聞き返すとき聞き返すのは失礼ではないと安心させる

食事の席で

フレーズ使う場面教えるポイント
素敵なお住まいですね。部屋に通されたとき家をほめられると母親は特に喜ぶ
いただきます。食べる前手を合わせる動作も一緒に
とてもおいしいです。ひと口食べたあと言葉より、よく食べる姿がいちばんのほめ言葉
これは何という料理ですか。料理の話をしたいとき料理はいちばん安全な話題
作り方を教えていただけますか。作った人に目上に「お上手ですね」より無難なほめ方
おかわりをいただいてもいいですか。もっと食べたいときおかわりは最高の賛辞になる
ごちそうさまでした。食べ終わったら「いただきます」と対で覚える
何かお手伝いしましょうか。片付けのとき一度断られても、もう一度申し出ていい

会話

フレーズ使う場面教えるポイント
○○から来ました。出身を聞かれて国だけでなく町の名前まで言うと話が広がる
○○の仕事をしています。仕事を聞かれて職業名を日本語で調べておく
日本の○○が大好きです。日本の印象を聞かれてラーメン、温泉など具体的なものを入れる
これは日本語で何と言いますか。物や料理を指して両親が先生役になり、場がなごむ
○○さんにはいつも支えてもらっています。二人の話になったとき両親の前ではあなたを「○○さん」と呼ぶように
○○さんを大切にします。結婚のあいさつのとき初めての訪問で使うかどうかは二人で決めておく

お礼と別れ

フレーズ使う場面教えるポイント
今日は本当にありがとうございました。帰る前に過去形「ました」にするのを忘れずに
またお会いできるのを楽しみにしています。玄関で次につながる締めの一言
そろそろ失礼します。帰りを切り出すとき日本では客のほうから切り出すのが普通だと教える
お邪魔しました。玄関を出るとき「お邪魔します」と対で覚える

両親に前もって伝えておくこと

  • 恋人の日本語レベルを正直に。 「あいさつくらいはできる」と「会話ができる」は違います。期待が合っていれば、どちらもがっかりしません。
  • ゆっくり、短く、標準語で。 方言や若者言葉、早口は学習者にいちばん難しいものです。「また今度ね」「結構です」のような曖昧な言い方も伝わりにくいので、はっきり言ってもらうようお願いしましょう。
  • あいさつの仕方。 恋人が握手をしたり、軽くハグしようとしたりするかもしれないと一言伝えておくと、両親が戸惑いません。
  • 食事のこと。 アレルギーや宗教上の食習慣、生魚が苦手かどうかを先に知らせましょう。正座に慣れていないので、椅子の席か、最初から足を崩していいと言ってもらえると助かります。
  • 名前の呼び方。 恋人の名前をカタカナでどう発音するか、両親と一緒に練習しておきましょう。

恋人に前もって教えておくこと

  • お辞儀と両手。 あいさつは握手よりお辞儀。手土産やお皿は両手で受け渡しする。これだけで礼儀正しい印象になります。
  • 靴の向き。 玄関で靴を脱いだら、つま先を外に向けて端にそろえる。畳の部屋ではスリッパも脱ぎます。
  • 謙遜は文字どおりではない。 母親が「何もありませんが」と言いながら料理を並べても、本当に何もないわけではありません。
  • お酌の習慣。 自分のグラスには自分で注がず、相手に注ぐ。注いでもらうときはグラスを少し持ち上げる。
  • 呼び方と「あなた」。 両親を「お父さん」「お母さん」と呼んでいいかは家庭しだい。「あなた」は目上には使わない、と伝えておきましょう。
  • 帰りの切り出し方。 両親から「そろそろ」とは言いにくいので、ころあいを見て客のほうから「そろそろ失礼します」と言うのがマナーです。

当日、なにをどう訳すか

すべての言葉を訳そうとすると、あなたが先に疲れてしまいます。質問と気持ちを優先し、雑談は要約でかまいません。

  • 身内を下げる言葉は意図ごと。 「うちの子なんて何もできなくて」をそのまま訳すと、恋人には批判に聞こえます。「謙遜して言っているだけ」と添えましょう。
  • 「いえいえ」は否定ではない。 ほめ言葉を受け流すのは礼儀だと、恋人にこっそり伝えてください。
  • 恋人のストレートな言い方は柔らかく。 「生の魚は好きじゃない」は「お刺身にはまだ慣れていないそうです」と訳しても嘘にはなりません。
  • 原則はひとつ。 両親には恋人の気持ちを、恋人には両親の意図を伝えること。
  • あなたも会話の中にいる。 通訳ばかりしていると、あなた自身が会話から抜けてしまいます。恋人が自分で言えそうなときは、待ってあげましょう。

二人でする2週間の練習

  1. 1〜3日目:玄関の場面。 あなたが両親役になり、お辞儀と自己紹介を一日三回。
  2. 4〜6日目:食事。 家で食べるたびに「いただきます」「ごちそうさまでした」。
  3. 7〜9日目:質問への答え。 両親が聞きそうなことを日本語で投げかけ、恋人は短く答える。
  4. 10〜12日目:通しのリハーサル。 インターホンから見送りまで、手土産と靴と正座も含めて一度に。
  5. 13〜14日目:仕上げ。 発音はフレーズごとに一か所だけ直し、必ず使う十フレーズを決める。

LinguaPair で一緒に準備する

LinguaPair は、あなたたちのようなカップル、つまりお互いの言語を学ぶ二人のためのアプリです。恋人を招待すると二人のアカウントがペアになり、恋人は日本語のコースを、あなたは恋人の言語のコースを、それぞれ短いレッスンで進めます。A0 と A1 のレベルは無料で、お互いのレベルと連続学習日数が見えます。翻訳バトルや単語レースのような対戦ゲームは二人の単語から作られるので、上のフレーズで勝負してみてください。そして当日は、リアルタイム翻訳を一台のスマートフォンで食卓に置くだけです。両親と恋人がそれぞれ自分の言語で話せば一言ずつその場で訳されるので、あなたは通訳役からしばらく離れて、会話そのものに加われます。会話に出てきた単語は単語トレーナーにたまり、次の訪問の準備になります。ゲームと無制限の翻訳は Premium に含まれ、一つのサブスクリプションで二人とも使えます。

結婚の話が出ているなら、パートナーの言語で結婚式のひと言をも一緒に準備しましょう。恋人の言語で気持ちを伝える最初の一言は「愛してる」を10か国語でにあります。逆にあなたが韓国人の恋人の家族に会いに行くなら、韓国人の両親へのあいさつで使う30フレーズをどうぞ。

ブラジル人やイタリア人の家族に会うなら、ブラジル人の両親へのあいさつとイタリア人の両親へのあいさつもどうぞ。

スペイン語圏やフランス人の家族に会うなら、スペイン語圏の両親へのあいさつとフランス人の両親へのあいさつもどうぞ。