一緒に学ぶ

スペイン語圏の恋人の両親に会うとき:あいさつのスペイン語30フレーズとマナー

スペインや中南米出身の恋人の両親に会うときのスペイン語30フレーズをカタカナの読み付きで。あいさつ、usted、料理のほめ方、食後の団らんまで。

家族がマドリードにいても、メキシコシティやブエノスアイレスにいても、スペイン語で恋人の両親に会うというのは、たいてい長い食事と、たくさんの質問と、「もっと食べて」とすすめてくる親戚が少なくとも一人、ということです。スペイン語圏の家庭は温かく率直で、体に触れ、話をさえぎり、あなたが自分たちの言葉で話そうとしているかどうかをすぐに感じ取ります。流暢である必要はありません。いくつかのフレーズと、tú と usted の正しい使い分け、そしてお皿が空になってからも長く食卓にいる根気があれば十分です。

ここでは三十のフレーズをカタカナの読み付きで紹介し、スペイン語圏の家庭が当然と考えるマナー、スペインと中南米の違い、よくある間違い、二週間の練習プランを続けます。

ポイント

  • 両親それぞれには usted、二人まとめては ustedes で話し、tutéame(「気楽に話して」)と言われるまで待ちましょう。スペインでは数分で言われることも多いですが、中南米の多くでは usted が長く続き、距離ではなく敬意の表れです。
  • あいさつは体を使います。女性同士、男女の間では頬にキス(スペインでは二回、中南米の多くでは一回)、男性同士は握手かハグです。お辞儀は必要ありません。
  • 食事は料理が終わっても終わりません。食後に食卓で長く話す sobremesa も訪問の一部で、すぐに帰ると口に合わなかったと思われます。

訪問の前に

  • 家族の出身と改まり具合を恋人に聞く。 メキシコの祖母とマドリードの父親では、期待することが違います。
  • 手土産を用意する。 デザート、上等なチョコレート、ワイン、日本のお菓子などが喜ばれます。母親に花束も定番です。
  • 時間の感覚を知る。 スペインの昼食は午後二時から三時ごろ、夕食は九時以降です。約束の十分から十五分遅れはほぼどこでも普通で、早く着くほうが困ります。日本の「五分前行動」はここでは早すぎます。
  • 午後か夜は空けておく。 家族の昼食は暗くなるまで続くこともあります。

30のフレーズ

カタカナはスペイン語の発音に近づけて書いています。母音は日本語とほぼ同じで、日本人には発音しやすい言語です。気をつけるのは三つ。j と、e・i の前の g は、のどの奥で強く息をこする「ハ行」です。r は舌を一回弾き、rr は巻き舌で強く。そして長音は伸ばさず、カタカナの「ー」はアクセントのある音節の目安です。スペインの大部分では c(e・i の前)と z を英語の th のように、中南米では「サ行」で発音します。女性は encantada、llena と言います。○○には名前や言葉を入れてください。

最初のあいさつ

スペイン語読み意味
¡Buenas noches!ブエナス ノチェスこんばんは。明るいうちは buenas tardes。
Mucho gusto, soy ○○.ムーチョ グスト、ソイ ○○はじめまして、○○です。
Encantado de conocerlos.エンカンタード デ コノセールロスお二人にお会いできてうれしいです。
Gracias por invitarme.グラシアス ポル インビタールメお招きいただきありがとうございます。
○○ me ha hablado mucho de ustedes.○○ メ ア アブラード ムーチョ デ ウステデス○○さんからお二人のことをたくさん聞いています。
¡Por fin nos conocemos!ポル フィン ノス コノセモスやっとお会いできました。

丁寧な言い方とお願い

スペイン語読み意味
Señora ○○, señor ○○セニョーラ ○○、セニョール ○○名字につける敬称。メキシコなどでは名前に doña、don もつけます。
Les traje un detalle.レス トラヘ ウン デタージェささやかなものをお持ちしました。
Todavía estoy aprendiendo español.トダビア エストイ アプレンディエンド エスパニョールスペイン語はまだ勉強中です。
¿Podría hablar un poco más despacio?ポドリア アブラール ウン ポコ マス デスパシオ?もう少しゆっくり話していただけますか。
Perdone, ¿me lo puede repetir?ペルドネ、メ ロ プエデ レペティール?すみません、もう一度お願いできますか。
¿Cómo se dice esto en español?コモ セ ディセ エスト エン エスパニョール?これはスペイン語で何と言いますか。

食事の席で

スペイン語読み意味
¡Qué casa tan bonita!ケ カサ タン ボニータ!素敵なお宅ですね。
¡Qué bien huele!ケ ビエン ウエレ!いいにおいですね。
¡Buen provecho!ブエン プロベチョ!召し上がれ。スペインでは que aproveche とも。
¡Está riquísimo!エスタ リキシモ!とてもおいしいです。
¿Me da la receta?メ ダ ラ レセタ?レシピを教えていただけますか。
¿Puedo repetir?プエド レペティール?おかわりしてもいいですか。
Estoy lleno, de verdad. Todo estaba buenísimo.エストイ ジェノ、デ ベルダ。トド エスタバ ブエニシモ本当におなかいっぱいです。どれもとてもおいしかったです。
¿Le ayudo a recoger la mesa?レ アジュド ア レコヘール ラ メサ?片付けを手伝いましょうか。

会話

スペイン語読み意味
Soy de ○○.ソイ デ ○○○○の出身です。
Trabajo como ○○.トラバホ コモ ○○○○として働いています。
Me encanta la comida de aquí.メ エンカンタ ラ コミーダ デ アキこちらの料理が大好きです。
Nos conocimos en ○○.ノス コノシモス エン ○○○○で知り合いました。
○○ es muy importante para mí.○○ エス ムイ インポルタンテ パラ ミ○○さんは私にとってとても大切な人です。

お礼と別れ

スペイン語読み意味
Muchas gracias por todo.ムーチャス グラシアス ポル トドいろいろありがとうございました。
Lo he pasado muy bien.ロ エ パサード ムイ ビエンとても楽しかったです。中南米では la pasé muy bien。
Bueno, ya me tengo que ir.ブエノ、ジャ メ テンゴ ケ イールでは、そろそろ失礼します。長いお別れの始まり。
Espero verlos pronto.エスペロ ベールロス プロントまたすぐお会いできますように。
¡Hasta pronto!アスタ プロント!また近いうちに。

スペイン語圏の家庭が当然と考えるマナー

  • 部屋にいる全員にあいさつ。 頬へのキス、ハグ、握手のどれでも、誰一人飛ばさないこと。祖父母が先です。入口から手を振るだけでは冷たく見えます。
  • 料理は愛情。 何度もすすめられます。日本式に遠慮を続けるより、全部味見して、おかわりして、どれが気に入ったかを言いましょう。
  • sobremesa は大切な時間。 食後にコーヒー、ときにはリキュール、そして一時間ほどのおしゃべり。本当に打ち解けるのはこの時間です。
  • 大声で同時に話すのは普通。 話をさえぎるのは関心の表れです。順番を待たずに入りましょう。
  • 「Mi casa es su casa」 は温かい決まり文句で、メキシコでは文字どおりの意味で言われることもあります。それでも冷蔵庫を開ける前には一言聞きましょう。
  • お別れには時間がかかる。 Ya me tengo que ir は始まりにすぎず、もう一杯のコーヒーと玄関でのおしゃべりが続きます。

スペインと中南米

スペインはすぐに tú に移り、夕食が遅く、初対面でも頬に二回キスをします。家族の間では ustedes の代わりに vosotros もよく聞きます。メキシコや中米の多くは usted を長く使い、食事中の人に provecho と声をかけ、席を立つときは con permiso と言います。アルゼンチンとウルグアイでは tú の代わりに vos を使い、男性同士でも頬にキスをするのが普通です。単語も変わり、車は coche か carro、ジュースは zumo か jugo です。家族がどのスペイン語を話すか、恋人に聞いておきましょう。

よくある間違い

  • 中南米で勝手に tú に切り替える、 あるいはスペインで「もういいよ」と言われたのに何時間も usted を続ける。
  • 遠慮しすぎる。 黙ってほほえんでばかりいると、楽しんでいないと受け取られます。料理のこと、町のこと、家族のことを聞いてみましょう。
  • 料理を断る、デザートのあとすぐ帰る。 sobremesa まで残りましょう。
  • 早く着く、 あるいは家族がまだ料理中の昼食に時間ぴったりに着く。
  • スペイン語圏はどこも同じだと思う。 メキシコの家族にフラメンコの話、アルゼンチンの家族にタコスの話をするのは、いい始まりではありません。

2週間の練習プラン

  1. 1〜3日目:あいさつ。 最初の六つを毎日声に出して。恋人の家族の習慣に合わせて、頬へのキスか握手も一緒に。
  2. 4〜6日目:食卓。 実際の食事中に料理のフレーズを練習します。¿Puedo repetir? も忘れずに。
  3. 7〜9日目:質問への答え。 仕事、家族、日本、二人の出会いについて短い答えを用意し、恋人に usted で話す両親役をしてもらいます。
  4. 10〜12日目:通しの練習。 インターホンから sobremesa、長いお別れまで。
  5. 13〜14日目:仕上げ。 フレーズごとに一つの音だけ直し、必ず使う十個を決めます。たいていは r とアクセントです。

LinguaPair で準備する

LinguaPair は、二つの言語のあいだで暮らし、どちらも話したいカップルのためのアプリです。恋人を招待すると二人のアカウントがペアになり、あなたは自分のスペイン語コースを短いレッスンで進めます。A0 と A1 のレベルは無料で、お互いのレベルと連続学習日数が見えます。翻訳バトルや単語レースのような対戦ゲームは二人の単語から作られるので、上のフレーズで勝負できます。そして当日は、リアルタイム翻訳が一台のスマートフォンで食卓に置けます。それぞれが自分の言語で話せば一言ずつその場で訳されるので、sobremesa が礼儀正しいうなずきの連続ではなく、本当の会話になります。会話に出てきた単語は単語トレーナーにたまり、次の訪問に役立ちます。ゲームと無制限の翻訳は Premium に含まれ、一つのサブスクリプションで二人とも使えます。

ほかの国の同じ訪問とも比べてみてください。フランス人、イタリア人、ブラジル人、韓国人の両親へのあいさつがあります。外国人の恋人を自分の両親に紹介するなら教えたい日本語30フレーズをどうぞ。結婚が近いならパートナーの言語で結婚式のひと言を、te quiero が te amo より多く使われる理由は「愛してる」を10か国語でにあります。

ドイツ人やベトナム人の家族に会うなら、ドイツ人の両親へのあいさつとベトナム人の両親へのあいさつもどうぞ。